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DJ Chris a.k.a. Yuo

インタビュー: DJ Chris a.k.a. Yuo

G.M.S. vs Mad Maxx vs Poli 他、完全未発表となる最先端音源を駆使しDJ / Chiris Yuoが世界へ向けて発信する極上コンピ。

―まず日本に住もうと思ったきっかけは?
クリス:  日本語を勉強したかったのと、日本に友達が居た事がきっかけで、5年半前に来日しました。友達を尋ねて2度程遊びに来た際に、とてもリラックスできたので、日本に住んでみたいなと考え始めたんです。

―トランスシーンは日本に来る前から知っていたの!?
クリス:  今から10年くらい前ですが、18歳の頃はHIP HOPのDJをしてた ...more


ドイツを中心にヨーロッパ圏パーティーシーンの洗礼を受けた後、母国である台湾にて南アジア最大級の野外RAVEをオーガナイザー&メインDJとして成功を収める。現在は東京を拠点に活動をする台湾出身のDJ Chris a.k.a. Yuo(クリスa.k.a.ヨウ)。
G.M.S.ファミリーとの親交も深い彼ならではのコネクションを活かしたコンパイルを中心にしながら、「日本」そして「東洋」のパーティーシーンを世界に伝えるという想いを込めたコンピレーションCD「Eastern Frontier」が今春待望のリリースとなる。そんなクリスに本作への想いと共に、日本へ来たきっかけや、台湾、そして世界のパーティーシーンについて「湾流 DJ」の視点から語ってもらった。


INTERVIEW with DJ Chris
Dj-Chris a.k.a.Yuo
―― まず日本に住もうと思ったきっかけは?
Chris:
日本語を勉強したかったのと、日本に友達が居た事がきっかけで、5年半前に来日しました。友達を尋ねて2度程遊びに来た際に、とてもリラックスできたので、日本に住んでみたいなと考え始めたんです。
―― トランスシーンは日本に来る前から知っていたの!?
Chris:
今から10年くらい前ですが、18歳の頃はHIP HOPのDJをしてたのです。その頃は丁度ヨーロッパのエレクトリックミュージックが活発になり始めていた時期ということもあり、テクノとかトランスにとても興味を持っていたんです。
そして20歳の頃ヨーロッパを旅していた際にドイツでレーベルをやっている人たちや、ヒッピーのようなライフスタイルの集団と仲良くなれて、そこでヨーロッパのトランスミュージックの歴史や成り立ち、アーティストの事等を色々教えてもらいました。日本に行くきっかけになった友達ともこのヨーロッパ旅行で知り合えたんです。
―― トランスとの出会いでHIP HOPのDJは辞めてしまったんですか?
Chris:
そうですね。でも音楽のジャンルとかはあんまり関係なくて、良い音楽はどんなジャンルでも良いものと言うのは変わりないと思っています。
最近のHIP HOPは凄くトランスの影響を受けて創られているようなものもありますし、トランスにもHIP HOPの要素を持っている曲は色々あるようにも思えます。アーティストのバックグラウンドによって、トランスミュージックの中に彼等の音楽性が反映されるという事も凄く大切だとは思うので、HIP HOPを聴かなくなってしまった今でも自分のバックグラウンドとしてそうした要素が存在しているのは良い事だと思っています。
―― その頃の台湾のシーンてどんな感じだったの!?
Chris:
台湾ではその頃だとBLUE MOONというオーガナイザーが、テクノやGOAトランスのパーティーをやっていました。こうした台湾のオーガナイザーは日本でEQUINOX等へ遊びに行ってパーティーカルチャーを経験し、その体験を元にパーティーをはじめたようです。
―― 台湾でもキャンプ場、スキー場他、屋外施設を利用しての野外フェスティバルのようなものはあるんですか?
Chris:
当時の台湾だと、遊園地のような娯楽施設を利用してもパーティーはあります。最近では2~300人規模の野外パーティーもアンダーグラウンドなもので存在はしていますが、興行的ではなくプライベートパーティーのような物ですね。
―― そもそも、日本でもトランスのパーティーの始まりはそんな規模感のプライベートに近いパーティーから始まっていますからね…。
そういうパーティーでもクリスはDJとかしてたんですか?
Chris:
そうですね,当時は台湾にトランスのDJなんて殆ど居なかったので、やることもありましたが、丁度僕の徴兵期間と重なっていたので、2年間は軍隊に入ってDJは出来ていませんでした。
―― 台湾も徴兵があるんだね…。イスラエルなんかだと徴兵後の鬱憤晴らしのように自由を求めてGOAに来る人や、徴兵に行きたく無いから国外に逃げて来る人たちも少なくないみたいで、15年くらい前のインドやタイに行くとそういうイスラエル人をよく見かけたのを思い出すなあ…
Chris:
台湾で徴兵を逃れたら逮捕されちゃいますよ…。
―― それは他の国でも一緒だと思うけどね(笑)
Chris:
それで、徴兵が終わった後直ぐに台湾の一番北のビーチでフリーパーティーをオーガナイズしてみたんです。そうしたら、3,000人も集まってしまいました。
凄い人数が来てしまったので、近隣の交通機関も麻痺してしまった事もあり、警察が来ちゃいましたけれど、パーティー自体は成功してその後スポンサーとして後援してくれるというような企業が現れたり、一緒にイベントを企画しませんか?というオファーをくれるオーガナイザーさんも現れて、2度目にやった時はロックとトランスの2フロアをセットして、同じビーチで開催しました。
当時の台湾でそうした野外フェスのような事をやったのは、まだ僕位しか居なかったんです。
Dj-Chris a.k.a.Yuo
―― その後もそうしたフェスを続けているんですか?
Chris:
台湾のプロモーターや他のオーガナイザーと、根本的な考え方が違ったので、純粋にパーティーを楽しもうとする為のパーティーというのは小規模ですが、やりました。
―― 具体的にどのような事が他のプロモーター達とクリスとでは相違があったんですか?
Chris:
僕は純粋にパーティーで良いものを紹介して皆で楽しんで共有したかったんです。なので、人間関係や出会いを大切にしながらアーティストの有名無名を問わずにパーティーに出てもらいたかったんです。でも、他のプロモーターやスポンサー達は「有名なアーティストを呼べば人が集まって儲かる」という部分を最重要視していたんです。派手なプロモーションをして大きなビジネスとして成功させようという事しか考えていなかったのが僕には合わなくて…。
まだ台湾のシーンはそこまで成熟していないので、ビジネスだけに偏ってしまうイベントはバランスがとても悪い物になってしまうと思ったんです。
トランスミュージックの事とかを解っていない人たちが殆どなので、そういう人たちに向けても教育的に段階を追って広めて行かなければと思っているんですけどね…。
―― そのパーティーの後、日本に来る事になるんですよね!?
日本のパーティーで印象に残っている事はありますか?
Chris:
日本に来て最初に行ったパーティーが、ソルスティスが主催していたT.I.P.のパーティーだったんですが、その規模の大きさにビックリしましたね。
ageHaでやっていたイベントだったんですが、新木場の駅を降りた途端に既に行列が駅前まで出来ていて…
東京のパーティーシーンの大きさの凄さが印象に残っています。
―― あの人数を台湾から来て初めて観たらビックリするよね…
そんな日本のシーンは海外の目線から見てどうですか?
Chris:
もの凄くクオリティーが高いです。機材の充実度、サウンドエンジニアの腕の良さ、照明といった裏方の仕事に至る隅々迄行き渡ったプロフェッショナルな仕事は、台湾との比較というだけでなく、世界レベルでクオリティーの高さを感じます。それと日本のパーティーは凄く奇麗だと思います。
―― そうしたパーティーシーンにクリスが求めるものって何ですか?
そんな日本のシーンは海外の目線から見てどうですか?
Chris:
みんなが楽しめる場所である事は大前提ですが、コミュニケーションの場、人と人との繋がりを創る場所だと思います。
特に僕は日本では「外国人」として生活をしています。そんな僕が友達と知り合えたり出逢えたりしたのはパーティーシーンがあったからなんです。
トランスのパーティーで築いた人間関係とか日本人の友達が沢山出来たのは紛れも無くトランスパーティーのおかげだと思っています。
―― じゃあ日本にはパーティーシーン以外での友達や交流は無いの!?
Chris:
勿論、学校や仕事場での交友関係はあるけれど、そうでない音楽の趣味が似ている人たちの集まる場所には、同じようなスピリット、同じような話し方、考え方、ファッションやライフスタイルも共通点を多く見出せるので、よりお互いの理解は深まると思うんですよ。
―― コンピレーションCDを出そうと思ったきっかけやコンセプトはあるんですかのは?
Chris:
日本に住むようになってから、来日する海外のアーティストと仲良くなる機会が凄く増えたんです。そんな交流の中で、アーティストが僕に楽曲を託してくれる事があって、それをパーティーでDJとしてプレイしているだけではなく、CD-Rにコピーしてバラ撒くというのではなく、きちんと良い形で皆にも聴いてほしいと思い始めたのがきっかけです。
こんな出会いをくれた日本のシーンへの恩返し的な意味もこのCDにはあるんです。
Dj-Chris a.k.a.Yuo
―― そんな日本に生活をしていて「これは信じられない!」というような日本ならではの風習でビックリした事はある?
Chris:
みんな凄く真面目ですよね。そこに「びっくり」しました。もっと肩の力を抜いてリラックスすれば良いのに…。パーティーで遊んでいてもそう思います。
遊びに来ているのに、皆さん真面目なんですよね。
―― 先程「日本のパーティーのクオリティーが高い」と言っていましたが、ある意味クリスが今指摘した事が反映しているんだと思います。
真面目にそれぞれが自分たちのポジションを守っているからこそ、パーティー会場のクオリティが上がっているんだと思います。
そこが真面目じゃなくなってリラックスしすぎてしまうと、パーティーのクオリティは下がってしまうんじゃないかなあ…とも考えたりします。
Chris:
日本はプロダクトも含め全ての物のクオリティが凄く良いですからね…。
そう言う所はとても勉強になります。
―― 今後はそういう日本のパーティーのノウハウを活かして台湾でパーティーをオーガナイズする事等は考えていますか?
Chris:
今年から2年位は、DJやトラックメイキングに力を入れようと思っているので、
他のオーガナイザーへの協力等はすると思いますが、自分でそれをする事はもう少し先になると思います。
―― そのDJ活動は、日本を中心に考えているの!?それとも台湾や他の地域も視野に入れているんですか?
Chris:
世界を視野に考えています。今回のCDのタイトルは「Eastern Frontier」(東洋の最前線)と名付けているんですが、このタイトルには、世界に向けて、東洋の最先端の音楽や文化を発信して行きたいという思いも込めているんです。
―― その「Eastern Frontier」に関して少し話してもらえますか?
どのような内容なんでしょう?
Chris:
このコンピレーションは制作に8ヶ月位かかってしまったんですけれども、基本的に日本への恩返し的気持がもの凄く詰っている作品です。日本での出会い全てがCDをリリース出来た事も含めて今僕をこの場所に居させてもらっている根源だと思っています。
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